ミラーレス一眼レフGX7で星の軌跡撮影してみた!【固定撮影編】

StarStaXで34枚 比較明合成 カメラ機材・撮影地など

ガイド撮影編」に続き、今度はパナソニックのミラーレス一眼レフ「GX7」で固定撮影した星の軌跡(日周運動)、通称:星のグルグル写真を現像&処理してみました!

撮影方法やその後の処理・コンポジット(比較明合成)の方法など、備忘録としてここに記録します。

マニュアル撮影・バルブ撮影できるカメラと三脚とリモコンがあれば割と簡単にできます。

ちなみに、この写真は去年の10月下旬に冬期閉鎖になる前の蔵王で撮影しました。

かなり寒かった思い出。。。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

ミラーレス一眼レフGX7で撮影した星の軌跡の写真

StarStaXで34枚 比較明合成
F1.7 ISO200 ホワイトバランス白熱電球 RAW
長秒ノイズ除去OFF 手ぶれ補正OFF
60sec×34枚コンポジット(比較明合成)
三脚使用
撮影場所:宮城県 蔵王

GX7と三脚を使って撮影した星の日周運動の写真です。カメラは真北の夜空を向いてます。

回転の中心のほとんど回転していない点が北極星。

北にカメラを向けないと星の日周運動写真でもグルグルにはならないので注意。

使用した機材

【撮影】

【画像処理】

長時間露光&連写で星を撮影

以下の設定で撮影してみました。

  • 絞り:F1.7
  • 露光時間:60sec
  • ISO感度:ISO200
  • ホワイトバランス:Auto以外に固定
  • 長秒ノイズ除去(ノイズリダクション):OFF

現像前のRAW写真
これが撮影した写真の一枚。 現像前のRAW写真です。

ファイル形式は、LightroomでいじるのでJPEGではなくRAWで撮影してみました。

撮影枚数はカメラを向ける方角(赤緯)にもよりますが、30枚から60枚くらいはあった方がいいんじゃないかなぁと思います。

星の日周運動を写真に収めるには長時間露光する必要があります。

しかし、GX7はMモード(マニュアルモード)のバルブ撮影(B)でも最長128秒(2分8秒)までしか撮影できないので何枚も連写して対応します。

ドライブモードを連写にして撮影するのですが、連射速度を高速にするのがポイント!

撮影間隔が開いてしまうと星の軌跡が途中ぶちぶち途切れてよいグルグル写真にならないので注意!

GX7にはインターバル撮影機能もありますが、撮影間隔が微妙に空いてしまうので使わず、その代わりリモコンを使いました。

 

星空撮影で意外と重要なのが三脚

実は80枚近く撮影しましたが、軽量な旅行用三脚を使ったため、風で三脚が動いて星の軌跡が途中ズレてしまいました(汗)

重さは機能!星を撮影するなら重量があるしっかりした三脚がおすすめです。

軽い三脚しか持っていなかったので、赤道儀(Vixen ポラリエ)を購入する際、三脚付きのセットにしました。

私のはこの以前のバージョン。重さ約2kgでがっちりしています。

星空写真の画像処理方法

1. Lightroomで現像

先ほどの写真をLightroomで現像します。

Lightroomで現像
こちらはLightroomで現像したものです。元の写真とあまり変わらないかも。

ここで星がいっぱい見えるほど明るく現像してしまうと、合成したとき線が多すぎてうるさくなってしまうので、暗めに現像するといいかも!

同期して撮影したすべての写真を同じ様に現像します。

現像できたら「書き出し」ます。とりあえずTIFF形式で書き出しました。

2. StarStaXでコンポジット(比較明合成)

書き出した画像を今回はMacとWindowsどちらにも対応のStarStaxというフリーソフトでコンポジット(比較明合成)します。

こちらのページからダウンロードできます。

http://www.markus-enzweiler.de/StarStaX/StarStaX.html#download

使い方は簡単!

  1. [Drop Imag Here]に画像をすべてドラック&ドロップして読み込み
  2. [Preferences]の[Blending Mode]を[Lighten]にする
  3. 上の左から4番目にある[Start Processing]ボタンを押す

Lighten(比較明合成)でコンポジットすると…

StarStaXで34枚 比較明合成
真北を撮影した34枚(34分)日周運動の写真はこんな感じになりました!

保存した画像をLightroomで読み込んで少し調整しました。

撮影間隔が空いてぶちぶち途切れてしまった場合は、[Blending Mode]を[Gap Filling]にして途切れた部分を補完することができます。

 

ちなみに、同じ写真を[Comet Mode]でコンポジットしてみると…

StarStaXで34枚 比較明合成 Comet Mode
こんな感じに!
彗星とか流れ星のように星が尾を引いてすーっと流れるようになります!

おまけ1 GIMPでコンポジット(比較明合成)

せっかくなので風でブレたのも含め全部で84枚(1時間24分ぶん)の写真をStarStaxでコンポジットしてみました!

StarStaXで84枚 比較明合成
うーん……この夜は風が強く、軽い三脚だったので動いてしまい途中線がぐにゃと歪んでいます。

がっつり飛行機も写ってるし…><

もったいないので TIFF画像をGIMPに読み込んで、ズレている画像だけ手動で移動して整えてみました!

GIMPで84枚 比較明合成
だいぶよくなりました〜。

実は、GIMPでも比較明合成がとても簡単にできます!

レイヤーモードを[比較(明)]にするだけ!

ただ、全部の画像を読み込むのに少し時間がかかるのと、1枚1枚レイヤーモードを変更するのが手間です(汗)

その辺、StarStaxの方が楽でいいですね。

おまけ2 星野写真【ガイド撮影編】

GX7で撮影した星野写真
こちらは、GX7と赤道儀を使って撮影した星野写真です!

星を追尾して流れない様にして撮影しています。

ミラーレス一眼レフGX7で星空撮影してみた!【ガイド撮影編】
パナソニックのミラーレス一眼レフ「GX7」とVixen(ビクセン)のポータブル赤道儀「ポラリエ」を使って撮影した星空の写真をLightroomとGIMPを使って現像してみたました!...

まとめ…感想

星の軌跡の写真は星野写真と違って赤道儀が必要なく、マニュアル撮影・バルブ撮影できるカメラ三脚リモコンさえあれば後は連続でシャッターを切りっぱなしっ

と意外と簡単に撮影できるのでおすすめ!

ISO200の低感度でも撮影できるので、高感度+長時間露光に弱いGX7でもノイズをあまり気にせず撮影できます。

ただちょっと構図に注意が必要のようです。

山や木や海や建物など何かしらの風景が写っていないと、ただたくさん線が走ってるだけの面白味のない写真になってしまいます!

今回の写真あまり景色が写ってなくて、正直微妙……今度は広角レンズ使ってもっと景色を入れて撮影したいです!