「カッカッカーッのカッカッカーッ!!」
謎に満ちた山形県上山市の奇祭「加勢鳥(カセ鳥)」に行ってきたときの写真を紹介します!
あまりにも珍妙な祭りで「いったい何が彼らを祭りに駆り立てるのか……」とかなり疑問でしたが、実際に行って、見て、わかりましたよ…
加勢鳥の不思議な魅力がっ(笑)
加勢鳥(カセ鳥)の情報
「加勢鳥」とは、約350年の歴史を持つ山形県上山市の火防(ひぶせ)行事で、五穀豊穣や商売繁盛を願う意味もある伝統の民俗行事。
「ケンダイ」と呼ばれる、わら蓑(みの)をかぶった若者が加勢鳥の歌を歌い踊りながら町中を練り歩きます。
開催日
毎年2月11日(建国記念日の祝日)
上山城の場所・地図
加勢鳥は、祈願式が上山城正面広場で行われます。
その後、複数のルートに分かれ上山市内の商店街、消防署、警察署、スーパーなどで演舞が行われます。
参考ホームページ
見ているだけでテンション上がる!奇祭 加勢鳥!!
加勢鳥……甘く見てた……orz
祈願式が始まる10時前に上山城に着くように家を出たんですが、上山城脇の駐車場や近隣の臨時駐車場がすでに満車!!
上山城から徒歩5分ほどのショッピングプラザ「カミン」の近くの市営の無料駐車場が奇跡的に数台空いていたので駐車しました。
上山城に着いたのは10時過ぎ……城前広場はあふれんばかりの人で埋め尽くされ、すでに祈願式が始まっていました!!
写真から判断すると今年は34名の参加者がいるようです!
この日はあいにくの雨。上山市としては暖かい方ですが真冬の雪国…
頭に手ぬぐい…裸同然のさらし姿って…
絶対寒いって!!
こちらが今年の加勢鳥に扮する若者たちです!!
…
……
……!?
ま、ま、まさかの女性も!!
加勢鳥はテレビのニュース見て知っていましたが、男性だけでなく女性の参加者も5名(かな?)いるとは驚いた!!
加えて、外国の方も!!
こんな極東の島国の奇祭に参加するとは……なんとマニアック!!
祈願式の終わりに、参加者紹介でお名前・お所・参加回数が紹介されるのですが、祭りの特有の高揚感もあり、この辺から参加者、見物客ともに…
謎のハイテンションに!
地元民俗行事といったら、参加者=地元住民といったイメージですが、加勢鳥は一般参加者を募集しているそうです。
今年の参加者も上山市や山形県内を中心に、県外は関東や海外からの参加者もいました!あと、驚いたのが参加回数!!初参加の人もいましたが、リピーターの多さに驚愕!!
ちょっと前のことなのでうろ覚えですが、2,3回と参加している人が多く、中には10回を超える強者も!!
加勢鳥に扮する若者たちと上山城!ちょうど改修工事中でお城はこんな感じでした。
参加者紹介で参加者と会場の一体感が最高潮に高まった所で…祭りの開始です!!
シュールすぎる!奇祭 加勢鳥!!
ケンダイというわら蓑(みの)を被った加勢鳥!
素肌の上に直接被るので、肌が擦れてかなり痛いそうです。特に擦れる部分は絆創膏でガードするそうです。
ちなみに、加勢鳥の名前は「稼ぎ鳥」「火勢鳥」に由来しているそうです。
なんだか、エジプトの「メジェド神」にちょっと雰囲気が似てますね!こんなの!
城前広場には焚き火が用意され、火消し棒を持ったはっぴ姿の男性を中心、その周りを加勢鳥が舞います!
「カッカッカーッのカッカッカーッ!」
そう歌いながら飛び跳ね炎の周りをまわる加勢鳥……
その周りで容赦なく加勢鳥に水を浴びせる地元の奥様方……
シュールすぎる光景ッ!!
なんて言うかもう笑うしかない(笑)
水かけしていた地元の方に、加勢鳥のケンダイの藁は縁起物で、この藁で女の子の髪を結うと黒く多く髪が生えると言われていると教えてもらいました。
さらに、おもむろに近くにいた加勢鳥から藁を毟り取って下さり、それをいただきました(笑)
テラシュール!!
地元の人は、神棚に飾ったり、お財布に入れたりしているそうです。私もお財布に入れてお守りにしています。
上山の街を練り歩く加勢鳥
加勢鳥の行列は上山城を飛び出し上山市内へ!
途中、このようなフランクカセ鳥だったかな!?がありましたー!
か、カセ鳥要素は……う、うん。。。
こちらは、上山城の坂の前にある和菓子屋「十五屋 本店」さんの「火伏せ餅」!お客さんがいっぱいで大繁盛していました!
加勢鳥を追って大勢の人がぞろぞろと上山市内を練り歩いていきます!
こちらは、帰りに見つけた上山市のマンホール!
「なぜ、かかし?」
と言うと、上山市では「かみのやま温泉全国かかし祭」という今年で48年目の歴史あるお祭りが秋にあるんですね〜。
ほんてん!黒いどら
かみのやま温泉の名物「ほんてん!黒いどら」を買ってきました〜!
こちらは、モンブラン味!期間限定のものを含めて現在、全12種類あるそうです。
生クリームと栗のクリームがたっぷりですね〜!この真っ黒などら焼きの生地は「食用竹炭」と「ココア」が練りこまれているそうです。
…ちゃんとお皿に乗せて写真撮ればよかったorz
半分に切ってみると…中には栗の甘露煮が!!
黒い生地は竹炭独特のシャリシャリとした食感が面白く、上品な甘さのクリームによくあっておいしい!!
全種類食べたわけではないですが、
- 生チョコクリーム
- モンブラン
- ずんだクリーム
なんかが個人的におすすめです!
JRかみのやま駅前の「だんご本舗たかはし」さんのお菓子ですが、ヨークベニマル上山店で買いました。
店舗にもよるかもしれませんが、山形市内のヨークベニマルにも置いてあるところもあるようです。
ちなみに「ほんてん黒いどら」とは山形弁で「本当に黒いですね」という意味だそうです。
……え?え!?「本当に黒いどら焼き」って意味じゃないの!?
まとめ…感想
なんて言うかもう色々とシュール過ぎて(笑)
「なぜ昔の人はこの祭りをやろうと思ったんだろう……」
と疑問が湧くんですが、途中中断されていた期間もあるそうですが、約350年続いた理由もなんとなくわかりました。
この祭り…ただただテンション上がる!!
加勢鳥の奇妙な姿もインパクト大ですが、加勢鳥の謎ステップと歌が頭に残って離れないッ!!
見ていると「カッカッカーーーッ!」と叫びながら踊り出したい衝動に駆られます!!本当に(笑)
参加回数10回を超える猛者もいましたが、どんなに寒くて冷たくて痛くても、変に病みつきになる魅力が奇習「加勢鳥」にはあると思います。
見てるだけでも楽しいけど、参加したらもっと楽しいはず!絶対寒いけどッ!!
しかし、想像以上の人気にかなり驚きました!
混雑を避けるなら上山城ではなく、スケジュールを確認して市内のスーパーで加勢鳥を待ち構えてみてもいいかもしれません。