星空観察に役立つ便利なおすすめサイト!

GX7で撮影した星野写真 カメラ機材・撮影地など

星を見に行く機会が多くなる夏休み!ですが…

「事前に情報を調べないで行ったら、思うように星が見えなかった…orz」

と、残念な結果になってしまった人もいるのではないでしょうか。

晴れていて光害が少なく空が暗い場所なら星空が見えると思いきや…一筋縄ではいかず。星空観察や天体観測には、事前の情報収集が必要不可欠です!

今回は、私が星空を見に行く前にチェックする便利なおすすめサイトをいくつか紹介します!

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今日のほしぞら 国立天文台

今日のほしぞら 国立天文台

出典:今日のほしぞら 国立天文台

まず、星空を見に行くとき見る最初のサイトは天気予報…ではなく…国立天文台の「今日のほしぞら」

ここのサイトでは、観測場所(都道府県)、観測日、観測時間の星空の様子が星空早見盤のように一目でわかります!

なぜ天気予報の前に「今日のほしぞら」を見るのかというと…

「天の川が見えるはずの場所に来たのに…なぜか天の川が全然見えない!?」

なんて経験をした人はもうすでにご存知かもしれませんが、天の川やたくさんの星を見るには、市街地から離れた山など暗い場所にいくだけではなく、月齢月の出入り(月の位置)も事前に知っておく必要があります。

満月近くの明るい月が一晩中夜空にある夜は、月明かりが明るすぎて星の光があまり見えなくなるので星空観察に向いていません。

蔵王刈田神社と星空

この蔵王の御釜近くの刈田神社の写真は何時頃に撮影したと思いますか?

蔵王御釜と星空

実はこの写真10月下旬の午後7時頃に撮影したものです!

10月下旬の夜7時はだいぶ暗いはずですが、この日はほぼ満月。長時間露光で写真を撮ると、このような明るい昼間のような写真になります。よく見ると星がぽつぽつ見えます。

蔵王では天の川を見ることができるのですが、この夜は見えませんでした。

このように、大きな月が一晩中輝いている夜は、空が明るく星空観測にあまり向いていません。

新月に近い暗い夜月が早く沈む夜が星を見るのに向いています。

ちなみに、上に貼った「今日のほしぞら」の例は今年(2017)のペルセウス座流星群のピークの時間の山形市の星空です。

2017年のペルセウス座流星群の極大は「8月13日4時」です……が、明るい月がずっと夜空に出ているので見える流星の数は少なくなりそうですね><

今日のほしぞら - 国立天文台暦計算室

GPV天気予報

GPV気象予報

出典:GPV気象予報

月の状態を確認して大丈夫そうなら次は…天気予報!テレビやネットでそこそこ良さげな天気予報だったのを確認したら…

「GPV天気予報」をチェックします!

GPV天気予報は気象庁の数値予報を処理したものだそうです。

で、星空を見に行くときどれくらいGPV気象予報を当てにするかというと……50%くらいでしょうか……。

「GPVでは晴れだったけど実際は曇ってたり。逆に、GPVでは曇りだったけど実際は晴れてたり…」あくまで気象予報なので参考にする程度です。

GPV 気象予報
スーパーコンピュータが予測する高解像度の天気予報. 地図上に5kmメッシュの詳細天気予報や予報の信頼度を図示. 最長10日先まで予測. 雨雪判別, 台風と低気圧進路, 気圧・風向・...

火山監視カメラ画像 気象庁

火山監視カメラ画像 気象庁

出典:火山監視カメラ画像 気象庁

「天気予報が当てにならないときは、何が決め手となって星見に行くの?」

といったら…気象庁の火山「監視カメラ画像」!

これを利用して、星を見に行く山のライブカメラの状況を確認します。

気象庁のホームページには気象に関する様々なデータが公開されているのですが、その中に火山の監視カメラ画像があります。

日本全国の監視対象になっている火山のリアルタイムに近い映像をインターネットを通して誰でも見ることができます。

私の場合、監視対象になっている「蔵王山」によく星を見に行くのこの技が使えますが、多くの人にとってはあまり使えない技かもしれません。

星見目的以外にも「最近の御釜はどんなかな〜」となんとなく見たりしてます。

気象庁以外でも自治体だったりで独自にライブカメラを配信しているところもあるので、星を見に行く場所の近くで検索してみるといいかもしれません。

気象庁|監視カメラ画像
気象庁が提供するページです

地理院地図 国土地理院

こちらの記事でも書きましたが、国土地理院のホームページから星空観察する場所の標高を調べます。

星空観察の服装と便利なおすすめアイテム!
東北地方も梅雨明けして、いよいよ夏本番となりました!夏休みには星空を見にいく人も多いんじゃないかと思います。 私も夏は近くの蔵王へ天の川やペルセウス座流星群を見に行きますよ〜! 星...

星がよく見える山などは、街中に比べ標高が高く、気温が低くかったり、風が強かったりすることがあるので大体街中と比べどのくらい寒いのかを計算していきます。

標高が100m高くなるにつれ気温は0.6度下がります。風速1mごとに体感気温1度下がります。

GSI HOME PAGE - 国土地理院
国土交通省 国土地理院のホームページです。

AstroArts アストロアーツ

そして、天体観測で欠かせないのはやはりこのサイトでしょう!

私はあまり星に詳しくないので、流星群、月食、日食、彗星…くらいしか知らないのですが、「AstroArts」では毎月の天文現象などの星空で起きるイベントや宇宙の大発見など、宇宙好きにはたまらない情報満載のサイトです!

アストロアーツ

まとめ…感想

ここまでいろんなサイトを紹介しておいてなんですが、星見は…

実際に現地へ行ってみないと見れるかどうかわからない!

事前に天気予報を調べても見れないときはほんと見れなかったりしますorz

それに真っ暗な新月で空が晴れていても、空気中の水分が多かったりすると、天の川が霞んではっきりきれいに見えない、なんてこともあります。

蔵王のおすすめ星空スポット」でもちょこっと書きましたが、私はよく蔵王刈田駐車場で星を見るのですが、そこへ行く前に蔵王坊平で一度車をとめて、蔵王の山頂の方を見てみます。

そこで風が強そうだったり、山が雲に隠れてないかだったりを確認して、上まで行くか行かないかを決めます。イマイチそうだったら、そのまま刈田駐車場で星を見ます。「刈田駐車場まで行ってみたけど空が雲で覆われてた…」なんで切ないことがあったので。

逆に「星空観測場所へ着いたときは曇ってたけど、そのあとすごく晴れて満天の星空になった」なんてことも。星見はほんと難しいですね。