東北地方も梅雨明けして、いよいよ夏本番となりました!夏休みには星空を見にいく人も多いんじゃないかと思います。
私も夏は近くの蔵王へ天の川やペルセウス座流星群を見に行きますよ〜!
星がきれいに見える星空スポットは、光害の少ない山奥が多く、街中よりずっと寒い場合があります。
「薄着でいったら寒くて天体観測どころじゃなかった〜><」とならないようにしっかり準備して星を見に行きましょう!
今回は、星空観察にふさわしい服装と持っていくと便利なグッズを紹介します!
標高と気温の関係
服装の話の前にちょっと標高と気温の関係についてのお話。
星がよく見える山などは街中に比べ標高が高く、気温が低かったり風が強かったりすることがあるので夏でも注意が必要です!
標高が100m高くなるにつれ気温は0.6度下がり、風速1mごとに体感気温1度下がります。(参考:女性のための登山学校 山の知識)
例えば…
蔵王高原刈田駐車場の場合、標高1600mくらいあります。
山形市中心部の標高が100mくらいなので、標高差が1500mあり街中と蔵王の山の上では気温差が9度あることになります。
真夏の夜…
山形市内の気温が22度だったとして、蔵王の山の上では気温が13度と大変涼しい…
というか寒いっ!
さらに風が吹いていると、これより体感気温が下がりとても寒く感じるでしょう。
標高は国土地理院のホームページから確認することができます。
星空観察の服装
寒くても対応できるよう、防寒着を準備して星を見にいきましょう!
- 長袖
- 長ズボン
- 足首が隠れる長めの靴下
- 防寒着(フリースやダウンなど)
- 上着(アウトドア用の防水・撥水のものだとなおよし)
- ニット帽子(意外と頭が冷える)
- 手袋(季節によっては)
- タオル(夜露で濡れたとき拭く)
夜露で濡れることもあるので、上着はアウトドア用のカッパのような防水性のものだと更にいいです。防寒着の上にカッパを着れば濡れないのでおすすめです。
モンベルのレインダンサージャケットを登山用に買ったのですが、これが星空観測、ご来光、高原散策、普段使いに大活躍!
収納袋がついていてコンパクトになるのでバッグの中でもかさばらず重宝しています。
冬はもっともっと暖かい服装を!!
上で紹介した服装は主に春〜秋くらいを想定してます。
私は雪国在住のため冬はなかなか星が見えず、冬の服装については疎いですが、あれは10月中旬。エコーライン冬期閉鎖前に蔵王へ星見に行ったときの話。
蔵王刈田駐車場で星を見た後、朝は御釜が一望できる標高1758mの刈田岳山頂付近からご来光を見て車に戻ってみたら…
フロントガラスが凍ってました!!
かなり冷えていたと思います…というか超寒かった!鼻水が出た!
ちなみに、このときの服装は…
- ババシャツ
- 冬用の暖かいズボン
- 冬用の暖かい靴下
- タートルネック
- フリース(モンベル シャミースジャケット)
- ダウン(ユニクロ ウルトラライトダウン)
- レインジャケット上(モンベル レインダンサー ジャケット)
- レインジャケット下(モンベル レインダンサー パンツ)
- ニット帽
- ネックウォーマー
- 手袋
さらに、貼るホッカイロをプラスしていたと思います。
10月に入ると早い山は初冠雪したりもうほとんど冬です。相当暖かい格好をしていかないとかなり寒いと思います。
冬ならスキーウェアのような完全防寒体制で臨んでもいいかもしれません。
星空撮影用にレンズの結露防止に導入したハクキンカイロでしたが、これがめちゃくちゃ暖かかった!!
使い捨てカイロとは段違いの暖かさ!冷え込む秋の星見にはもちろん、真冬のイベントに行くときの必需品になりました。
星空観察にあると便利なアイテム
天体観測だと天体望遠鏡などの道具が必要になりますが、星空観測や流星群を見る場合、暗く開けた場所に行くだけで、特別な道具がなくても十分星空を楽しむことができます!
では、星空観察にあると便利でより楽しめるグッズを紹介します!
ヘッドライト
真っ暗なのでライトは必須!もちろん懐中電灯やサーチライトでもいいんですが、片手が塞がり不便に感じることも。
そんなとき活躍するのがヘッドライト!両手が使えるのでかなりおすすめ!
私は登山のとき必ずザックに入れて持っていきます。普段も夜散歩するとき首から下げて使ったり、ホタルを見に行くときなどにも活躍します。
停電時や災害時にも使えるので、うちでは一人一つ持ってます。
星座早見盤
星空を見ていると「あの星座なんて名前だろう?」という場面があります。そんなとき活躍するのが星座早見盤!小学校の授業で使った記憶があるアレです!
スマホのアプリでも代用できますが、電気を使わないのでひとつ持っていると便利です。
コンパス
星座早見盤といっしょにあると便利なのがコンパス!星座を探すときや流星群の放射点(星が流れてくる方向)を探すのに使います。こちらもスマホアプリでも代用できますね。
レジャーシート&銀マット
流星群のとき活躍するのがレジャーシート!ごろんと寝転がれば星空全体が見えるのでおすすめです。寝転がってもはみ出さない大きめのサイズが便利。
さらにレジャーシートの上に銀マットを敷けば地面のごつごつが気にならず快適!あと、もう一枚のレジャーシートもしくはブルーシートを布団のように掛ければ夜露に濡れず快適です。
星座の本
星空を見に行く前や見に行った後など星座に関しての書籍を読むと、星座の成り立ちがわかりより星空観察を楽しめます。
双眼鏡
私は星空撮影の合間に「Kenko New ミラージュ 7×50」で星空を見ています。星が見れる双眼鏡の中で最も安価な部類の機種です。
私は三脚ホルダー目当てで、三脚ホルダー・三脚(華奢すぎる)・スマホホルダーが付いてるセットを購入しました。
このセットの双眼鏡は日本製ではなくフィリピン製?でかなり安かったんですが、天の川の沢山の星粒、プレアデス星団(すばる)の星の集まり、写真で見るような色はまでは見えませんがオリオン大星雲(M42、M43)ももやっとと見えます。
月のクレーターの模様もはっきり見えてなかなか楽しいですよ!
ただ、星空観測には不向きな双眼鏡もあるので選び方には注意が必要です。
あまり詳しくないのですが、選び方の注意点を少し上げると…
- 手持ちで手ぶれしまうので倍率は7〜10倍
- 重すぎると手ぶれするので口径は40〜50mmくらい
- ひとみ径(口径÷倍率)は夜空が明るい都会なら4〜5mm、暗い田舎なら7mm
Newミラージュ7×50は倍率7倍、重さは少し重く、脇をしっかり閉めて固定しないと手ぶれして星がゆらゆらします。
三脚に固定すれば高倍率の双眼鏡でも揺れずによく見えますが、手持ちはとても手軽で魅力的です。
ちなみに、家にあったバードウォッチング用に使ってる双眼鏡(Nikon トラベライトEX 10×25)では暗過ぎて使い物になりませんでした。
安価な物と高額な物でどの程見え方に差があるのか素人なのでわかりませんが、お安いので入門機としてはいいかもしれません。
星見にはこの辺の双眼鏡が人気だそうです。
メシエ天体マラソン
「メシエ天体マラソン」と言って「合計107個のメシエ天体(星雲や星団)を望遠鏡や双眼鏡で一晩で見てしまおう!」という素敵な楽しみ方もあるそうです。
3月中旬から4月上旬の新月近くの夜がチャンスだそうです。(参考:AstroArts)
まとめ…感想
星見にふさわしい服装や持ち物で風邪を引かないように天体観測を楽しみましょう!暗いので足もとや周りにも気をつけましょう。
夜の山でじっと星を見ていると結構からだが冷えるので、魔法瓶に暖かい飲み物を入れていくと冷えたからだが温まっておすすめです!
眠気覚ましにコーヒーもいいですね!